2013年3月13日、前線を伴う低気圧の接近により関東地方では南寄りの風が強まりました。地元、茨城県筑西市では11時過ぎから風が強くなり、14時22分に最大瞬間風速22.3m/sを観測しています。茨城県内で最も風が強かったのはつくば市で、15時20分に最大瞬間風速27.7m/sを観測しました。強風により、茨城県内の鉄道運行にも影響が出ました。
上空高くまで巻き上がった土埃で視程障害が発生した。© Yutaka Aoki. All rights reserved.
今月に入ってから筑西市ではほとんど雨が降っておらず、カラカラに乾燥している状態です。市内のあちこちで風塵が発生し、かなり高いところまで埃が巻き上がりました。市内全域で視程障害が発生し、撮影していても息苦しさを感じるほどでした。北関東でもこれほど酷い風塵は年に1回あるかないかです。この規模であれば砂塵嵐(Dust Storm)と言ってもいいと思います。砂塵嵐にはいくつかの定義がありますが、曖昧なところがあり専門家でも判断が難しいと言われています。
*風塵・・・風で塵や埃が巻き上がり視程を遮られる現象。砂が多い場合は砂塵と呼ぶ。
*砂塵嵐・・・激しい風塵により、視程1km未満になった場合には砂塵嵐と呼ぶ。
*煙霧・・・他所で巻き上げられた塵や埃が空気中に滞留している状態。視程10km未満。
*ちり煙霧・・・大気中に滞留する乾燥した微粒子により、視程2km未満になった状態。
14時30分頃になると土煙が薄れ、青空が見えてきた。© Yutaka Aoki. All rights reserved.
風塵には慣れている北関東の住人ですが、今回の風塵には流石に参りました。長時間、埃が空を舞っていたため、色々なところで影響が出ているようです。強風のピークだった14時30分頃を境に少しづつ空が晴れて来ましたが、夕方まで埃が舞っている状態が続きました。筑西市では、夜遅くなってから待望の雨になりました。このまま埃を洗い流してくれると嬉しいのですが。
*関連記事・・・凄まじい風塵
http://tornado.blog.shinobi.jp/Entry/68/*関連記事・・・2013年2月24日の風塵
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