4月から5月にかけて、日本付近で急速に発達し大風をもたらす低気圧をメイストームと言います。4月・5月は季節の変わり目、太平洋には初夏の暖かい空気、大陸には冬の冷たい空気が残っています。性質の異なるふたつの空気が日本付近で衝突し、低気圧を台風並みに発達させます。日本海側から北日本では大荒れの天気となり、激しい雨や竜巻などの突風が発生することもあります。メイストームの通過に伴い、前線南側の関東では強い南西風が吹き気温が上がります。5月と言うと、緑鮮やかで爽やかなイメージがありますが、実は天気が荒れる時期でもあります。
*Maystorm - メイストームは和製英語であり、英語圏では通用しません。
2009年5月22日 日本海を低気圧が進むと関東では南風が強まる。
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過去の事例では、最大瞬間風速40メートルを越える風が観測されており、鉄道の運行に支障が出たり、住宅にも被害が出るような凄まじい威力であることがわかります。
2009年5月28日 前線通過時、風向きや気温が急激に変化する。
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