ストームチェイスの現場より

ここ数年はスチルに加えてムービーも撮影するようになりました。ある程度数が揃ってきたので、総集編として1本にまとめてみました。約1分のショートムービーにあれもこれも詰め込んだので少々忙しい感じですが、興味のある方はご覧ください。ダウンバースト、乳房雲、ガストフロント、つむじ風、風塵、落雷、降雹、虹などを収録しています。プロフィールのページに取材中のスナップも追加していますので、合わせてご覧いただけると嬉しいです。



スチルとムービーの決定的な違いは、音の有無だ。© Yutaka Aoki. All rights reserved.



通り雨のあとに現れた虹は撮影終了の合図になる。© Yutaka Aoki. All rights reserved.

＊当サイト内で使用している写真は全て管理人自身による撮影です。写真の無断転用は厳禁です。

マジックアワーとアーチ雲

2013年4月15日、気圧の谷の影響で栃木県北部で雨雲が発生、夕方にかけて栃木県南部から群馬県南部に南下し、一時雷雲が発達しました。激しい現象は発生しませんでしたが、日没直後のマジックアワーと呼ばれる時間帯にアーチ雲が通過したため、幻想的な雲の様子をとらえることが出来ました。この時間帯の撮影では、大いにデジタルの恩恵に預かれます。

茨城県南西部より撮影していましたが、弱い雨と遠雷の音が数回聞こえた程度で、あっと言う間に雲の形が崩れてしまいました。4枚目の写真で光芒の様な光が見えていますが、これは街の灯が雲に反射している様子です。残照と街灯のコラボで、面白い光景を見ることが出来ました。









日没後の残照と街灯に照らされ不気味に光るアーチ雲。© Yutaka Aoki. All rights reserved.

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機材の転倒防止

2013年4月7日の取材時に、強風により撮影機材が三脚ごと転倒してしまいました。当日は最大瞬間風速20m/sを超える強い南風が吹いていました。幸い、土の上に転がったため機材は無事でしたが、今後のことも考えて身の回りにあるもので機材の転倒防止対策を行いました。

実に簡易な転倒対策です。2リットルの空きペットボトルをマジックテープ（自転車用の裾バンド）で脚に固定しただけです。これに水を入れれば約2kgのウエイトになります。



懐事情が厳しいため、小さなことは創意工夫で乗り切る。© Yutaka Aoki. All rights reserved.

車載用のカメラマウントを自動車内に設置すれば雨風に対する安心感は上がりますが、風切り音が入らない分、映像としての迫力が薄れてしまいます。静止画では表現できない音がムービー最大の魅力だと思いますので、出来る限り屋外で撮影したいと思っています。そのためには色々な対策も必要になり、それを考えることもストームチェイスの楽しみのひとつになっています。



2013年4月7日、撮影中に強風で機材が転倒した映像。© Yutaka Aoki. All rights reserved.

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