2013年7月7日、前日の6日に関東甲信地方で梅雨明けの発表がありました。梅雨明け10日とも言われるように、各地で気温が上がり猛暑日を記録しています。地元、茨城県筑西市では6日が35.8度、7日が35.3度、8日が36度と、3日連続で猛暑日となっています。7日の午後には昇温により大気の状態が不安定になり、北関東3県を横断するかたちで激しい雷雨になりました。広い範囲で竜巻注意情報が発表され、栃木県宇都宮市では突風により公民館の屋根が飛ばされる被害が、茨城県水戸市では落雷による停電が発生しています。
7日当日、茨城県南西部より栃木県南東部に掛けて追跡を行いました。積乱雲の姿が近づくに連れて風が強くなり、栃木県に入った頃には強烈な冷気外出流で、運転中にハンドルを取られるほどでした。撮影地に到着すると、強風で巻き上げられた埃が舞っています。冷たい風がビュービュー吹き、稲がザワザワと音を立てていました。冷気外出流の噴出がしばらく続いた後、積雲の列が形成され、特大のアーチ雲が現れました。積乱雲から噴出する冷たい空気が周辺の温かい空気とぶつかると、比重の軽い暖かい空気は冷たい空気の上に乗り上げる形で上昇気流となり、局地的な前線(ガストフロント)が発生します。
アーチ雲の通過時は風が強まるため、注意が必要だ。© Yutaka Aoki. All rights reserved.
新機材、吸着式車載マウントを導入しました。オリジナルのままでは使い勝手が悪いため、少々手を加えています。デビュー戦となる今回は、フロントガラスの視界を妨げない位置に装着し、自動車での追跡シーンを記録しています。自動車内でのバルブ撮影にも使えそうで、工夫次第で様々な用途に利用できそうです。
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