2013年5月4日、寒気を伴う気圧の谷の通過により、宵の口に栃木県から茨城県にかけて、雷雨になりました。19時半から20時過ぎ頃、栃木県南部から茨城県西部に活発なラインエコーが見られたため、緊急出動しました。世間はゴールデンウィーク真っ只中、いつもより交通量も多いため、追跡せずに1ヶ所に絞って撮影することにしました。
国道50号線の南側に位置する田園地帯、ここは北西方向が開けている上、送電鉄塔があるため雷撮影に適しています。送電鉄塔から2m以上30m以内の範囲は比較的安全と言われており、鉄塔を避雷針代わりにして撮影する訳です。雷の撮影に適した距離は、落雷地点から10~15kmほど。それより遠いと撮り辛く、それより近いと大変危険です。撮影を開始してすぐに、雷に照らされてアーチ雲が浮かび上がるのが見えました。アーチ雲の接近に伴い急に風が強くなり、程なくして大粒の雨も落ちて来ました。雨は1時間ほどで上がり、雷雲は東に抜けて行きました。
夜の雷は花火と同じ要領で撮影する。それほど難しくない。© Yutaka Aoki. All rights reserved.
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