昨日(2013年4月26日)の追跡レポート続編です。栃木県真岡市付近でガストフロントの通過を撮影した後、車で茨城県筑西市方面に南下しながら雲を追い、ガストフロントの真下に突入してみました。1枚目の写真、地上に垂れ下がる黒い雲がアーチ雲の先端部分、その上に見えるのが積乱雲の雲底です。パッと見は漏斗雲にも見えますが、これはテイルクラウドと呼ばれるアーチ雲から地上に向かって垂れ下がる雲です。先端部分では断片雲が不規則に上下動を繰り返しており、複雑な気流が発生していることがわかりました。
2枚目の写真、アーチ雲の先端部分を真横から見たものです。非常に強い上昇気流が発生しているようで、見ている間にも新たな積雲が発生し、次々に吸収されてアーチ雲が形成されていることがわかりました。多少の危険は伴いますが、百聞は一見にしかず、今後の活動にも大いに役に立ちます。フィールドで得た知識は何ものにも代えがたいものです。
長時間雷雨が続く様な場合に遭遇する確率が高い。© Yutaka Aoki. All rights reserved.
*(注)アーチ雲の通過時には激しい現象を伴います。安易に真似をすると非常に危険です。
*おしらせ・・・
月刊ガバナンス5月号が発売されています。今月は竜巻と漏斗雲です。
*当サイト内で使用している写真は全て管理人自身による撮影です。写真の無断転用は厳禁です。