1991~2012年までの竜巻・ダウンバーストの県別発生件数です(海上竜巻除く)。日本で竜巻の発生が多いのは、台風や梅雨前線の影響を受けやすい沖縄、九州・四国の太平洋沿岸部、季節風の影響により冬に低気圧の影響を受けやすい北陸・東北沿岸部、関東平野の内陸部です。本州内陸、四国、九州、沖縄では台風の影響やスーパーセルタイプによる竜巻が多く、冬の日本海では海風前線や局地前線による非スーパーセルタイプが多くなっています。
■ 1位 沖縄県(41回)
■ 2位 北海道(34回)
■ 3位 高知県(24回)
■ 4位 宮崎県(22回)
■ 5位 鹿児島県(21回)
■ 6位 秋田県(17回)
■ 7位 愛知県・新潟県(16回)
■ 8位 千葉(11回)
■ 9位 茨城県・静岡県(10回)
■ 10位 埼玉県・山形県・和歌山県(9回)
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茨城県霞ヶ浦の湖上で発生した竜巻の映像 ANNニュースチャンネル(外部リンク)。
学校の運動場などで発生する塵旋風・つむじ風は、地面の温度が上昇することにより発生します。土煙を上げて地上から数10mまで立ち上がるため、竜巻と誤認識されていることが多いようです。塵旋風は地表で発生する気流の渦、竜巻は積乱雲から発生する気流の渦です。
2008年8月31日 茨城県筑西市南部より筑波山中腹に現れた漏斗雲を300mmレンズで撮影しました。僅か2~3分の出来事であり、すぐに消滅しました。
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全世界で1年間に発生する竜巻の数は約1,000個、そのうち約800個はアメリカで発生しています。世界で最も竜巻の発生が多いのはアメリカ、次いでインド、イギリスです。日本では年間約20個の竜巻が発生していて、統計上は9月に最も多く発生しています(竜巻の発生に季節は関係なく、年間を通して発生しています)。
2008年9月7日 茨城県筑西市にてアーチ雲が出現。気流の衝突で発生するガストフロントです。ガストフロントは下降気流が持続することで発生します。
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