2014年12月2日~3日に掛けて、冬の日本海弾丸取材を行いました。発達した低気圧が東に進み、強い冬型の気圧配置となった日本海側、山陰や北日本では降雪、北陸から新潟に掛けては冬季雷が発生しました。2日、朝のバイトを終えてから10時過ぎに出発しました。北関東道~関越道~上信越道~北陸道を乗り継ぎ、15時過ぎに新潟県上越市に到着しました。宿のチェックインを済ませた後、夕闇が迫る上越市内を車で走ります。直江津港周辺を走っていると、海側に雷光が見えました。そのまま海沿いを走り、海に面した船見公園の駐車場で撮影開始。暴風波浪警報が出る中、三脚に10kgのウェイトを装着、風が直接当たらないように車の陰に入って撮影しました。それでも三脚が揺れるくらいの風でしたので、瞬間的には25m/sを超えていたかもしれません。
実は2月にも北陸ロケに来ています。その時は、石川県白山市から福井県南越前町の辺りを廻りました。1週間滞在しましたが、雷の発生はゼロ、唯一の収穫は海上に現れた漏斗雲でした。今回はそのリベンジも兼ねていた訳ですが、同じ雷でも夏の北関東と冬の日本海では様相が違います。夏の北関東では、ひとつの積乱雲で数100回~数1000回の落雷があります。ところが、冬の日本海では一発雷と呼ばれるように、ひとつの雪雲で数回の落雷しかありません。とにかく落雷の間隔が長いのです。この日、2時間ほど粘りましたが、落雷は10回もありませんでした。1日や2日で撮ろうと思っても、そうは問屋が卸さないという訳です。この日は風雨が激しく、移動で疲れていたため、翌日に賭けて撤退することにしました。
船見公園から、背の低い積乱雲の隙間から星が見える。© Yutaka Aoki. All rights reserved.
翌朝、6時半頃に起床、真っ先に気象レーダーを眺めます。上越市沖で落雷が発生しているのを確認し、急いで朝食を済ませて撮影に向かいます。冬の日本海らしい背の低い積乱雲がいくつも通りますが、いずれも沖合10km~30km辺りです。夜ならまだしも、明るい時間帯では稲妻は見えません。海岸線を走り、新たな撮影ポイントを探しますが、予報に反して天気は回復、なんと青空が出てしまいました。その後、夕方まで粘りましたが、雷の気配すら感じず撤退することになりました。今回、行く先々で聞いたことは「冬の日本海側は、天気予報が全く当たらない」と言うことでした。リベンジどころか、返り討ちにあってしまった日本海弾丸取材でした。
冬型の気圧配置が強まり、沿岸部では強風が吹き荒れた。© Yutaka Aoki. All rights reserved.
今回、2日間の走行距離は700km、往路が4時間半~25時間滞在し~復路は5時間でした。地元茨城県筑西市周辺ではレギュラーガソリン145円/1L前後ですが、新潟県上越市周辺では155円/1L前後です。以上、日本海弾丸取材でした。
ドライブレコーダーの記録映像、高速道路及び上越市内。© Yutaka Aoki. All rights reserved.
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