2014年6月23日~25日の3日間、上空の寒気と南からの暖かく湿った空気により、関東甲信地方を中心に大荒れの天気になりました。偏西風の蛇行部分から切り離された寒冷渦(寒気の渦)は、動きが遅いため雷三日とも言われています。23日、栃木県足利市で110ミリの雨を観測し、記録的短時間大雨情報が発表されました。24日には首都圏で大荒れ、東京都三鷹市と調布市の一部で大量の雹が降り、多いところで数10cmも積りました。25日は北関東で激しい雷雨となり、栃木県茂木町と埼玉県朝霞市で100ミリを超える雨が観測され、記録的短時間大雨情報が発表されました。
6月25日、栃木県南東部を中心に追跡を行いました。栃木県小山市、下野市、真岡市、益子町、市貝町、茨城県筑西市、桜川市で撮影を行いました。下野市から真岡市に入る頃には一面黒い雲に覆われ、雷雲の中心に近づいていることを感じました。途中、真岡市東部でワイパーが効かないほどの豪雨に車を止め、車内からその様子を撮影しました。雨風ともに激しく、あたりは真っ白で息苦しさを感じるほどでした。神奈川県を除く1都5県では、竜巻注意情報も発表されました。
雨がピークを過ぎたところで再び追跡を開始、少々南下して落雷をとらえました。四方八方に落ちる雷に緊張が走りましたが、無事撮影を終えて帰宅することが出来ました。数ある気象現象の中で最も恐ろしいのは落雷です。雷を避けるためには車の中が最も安全です。ただし、窓を開けていないこと、金属部分に触れていないことが条件です。また、鉄塔や電柱など、ある程度の高さがあるものの仰角45度の範囲内に入ることも効果があると言われます。
*関連リンク「2013年7月8日の雷雨と仰角45度」
http://tornado.blog.shinobi.jp/Entry/100/ 荒天のキーワードは、上空の寒気と暖かく湿った空気。© Yutaka Aoki. All rights reserved.
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