藤田スケール(Fスケール)とは、シカゴ大学名誉教授「藤田哲也」教授が提唱した、竜巻を強度別に分類する等級です。等級はF0~F6まで7段階に分類されています。過去、日本ではF3以上の竜巻の発生はありません。日本で発生する竜巻・ダウンバーストのほとんどはF0~F1で、F2を超えることは稀です。
F0 太い木の枝が折れる、道路標識が傾くなど(32m/s未満)
F1 屋根がはがれる、走行中の車が制御不能になるなど(33~49m/s)
F2 軽自動車・普通車が横転する、大木が根元から折れるなど(50~69m/s)
F3 住宅を破壊、大型トラックが浮く、列車が脱線転覆するなど(70~92m/s)
F4 住宅・車が空を飛ぶなど、かなり深刻な被害が出る(93~116m/s)
F5 地上にあるもの全てが破壊されるなど、壊滅的な被害が出る(117~141m/s)
F6 1999年オクラホマで最大風速142m/s(非公式)を観測(142~169m/s)
*藤田スケールに示される風速は実測値ではなく、被害状況の大きさを示す推定風速です。
*藤田哲也、ダウンバースト・竜巻研究の世界的権威であり、Mr.トルネードと呼ばれた。
*F5以上の発生はアメリカでもごく稀であり、映画ツイスターでは「神の領域」と表現された。
*関連記事 「改良藤田スケール - EF-Scale」
http://tornado.blog.shinobi.jp/Entry/90/
風の強さの表現として、15m/s以上20m/s未満の風を強い風、20m/s以上30m/s未満の風を非常に強い風、風速30m/s以上、または最大瞬間風速が50m/s以上の風を猛烈な風と表現しています。
一般的に風速10m/sを超えると、風に向かって歩くことが困難な状況になると言われています。個人差はあると思いますが、15m/sを超えると歩けなくなり、20m/sを超えると転倒する恐れもあります。風速を時速に換算する場合、風速×3.6=時速になります。風速15m/sを時速に換算すると、15×3.6=54、54kmで走行する車から身を乗り出した状態と同じです。
*注意!危険ですので、走行中の車からは身を乗り出さないで下さい!
風速20m/sを超えると、機材が三脚ごと転倒してしまう。© Yutaka Aoki. All rights reserved.
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