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The Storm Chaser

  
カテゴリー「コラム 機材」の記事一覧

俗語はダメか?

ゲリラ豪雨、爆弾低気圧、何れも気象用語ではなく俗語です。ワタシ自身、紛争を思わせる表現に違和感を感じますし、好き嫌いで言えば嫌いです。新聞などでは俗語に代わる表現を使用する動きがありますが、でも、それってほんとうに必要なんでしょうか?

表現の好き嫌いはあっても、注意を促す意味では貢献していると思います。ゲリラ豪雨が近付いている、そう言えば子供からお年寄りまで、瞬時に「ヤバい!」と判断出来ます。小難しい表現に置き替えて、同じように判断ができるのか、いささか疑問を感じてしまいます。大層なことを言っても、伝わらなければ何の意味もないでしょう。

ダウンバースト

2009年7月27日。この日、群馬県館林市で竜巻が発生した。© Yutaka Aoki. All rights reserved.

*当サイト内で使用している写真は全て管理人自身による撮影です。写真の無断転用は厳禁です。

切っ掛けは雷撮影

今でこそストームチェイサーを名乗っていますが、始まりは雷撮影にはまったことでした。今から6年前の話です、雷の写真をブログにアップしたところ「偶然撮れたんでしょう?」的なコメントが書かれました。そのひと言が悔しくて、雷は狙って撮れる!と躍起になっていた時代の写真です。写真的にはイマイチですが、狙って撮れることを証明できた思い入れのある1枚です。そこから気象現象全般を撮影するようになり、気が付けば荒天撮影が生活の一部になっていました。

雲間雷

住宅地に迫る雲間雷、夜間の雷撮影は特に難しくない。© Yutaka Aoki. All rights reserved.

この場所に稲妻を入れたいと思うと狙わなければ撮ることはできません。上の写真は画面左上、全体の1/4のスペースに稲妻が入るのを狙って撮影した1枚です。周りでピカピカ光っていても、ここと決めたら稲妻が入るまでひたすら粘ります。状況写真から一歩前進したいと思うなら、狙って撮ることです。常に向上心を持っていなければ失速します。

本場のストームチェイサーが使う、ライトニングセンサーという光に反応してシャッターが切れる機材がありますが、ワタシは一切使用していません。そんなものがなくても雷は撮れるんです。雷撮影は写真の技術だけでもダメ、気象の知識だけでもダメ、両方をバランス良く学ばないといけません。常に動きの速いものを見て目を慣らし、スポーツで反射神経を鍛えておくことも大事です。

事後報告ですが、CP+2013「SILKYPIXブース」にて、写真をスライド展示していただきました!
こちらでご覧いただけます → Junk Photograph Blog Hyper!「SILKIPIXブースで流れた写真

*当サイト内で使用している写真は全て管理人自身による撮影です。写真の無断転用は厳禁です。

Storm Chasers Note 2

竜巻を追ってアメリカ中西部の平原地帯を機材満載のRV車で疾走する、ストームチェイサーにそんなイメージを持つ方々も多いと思う。しかし、日本の道路事情を考えるとそれは不可能だと言わざるを得ない。制限速度の問題、市街地の渋滞、駐車の問題、ガソリンの価格、難題が山積みなのである。ある時期から広範囲に荒天を追うことを止め、活動範囲を限定して待ちの戦法に変えた。レーダーを見ながら発達しそうな雨雲があれば、進行方向に先回りして獲物が来るのをひたすら待つのである。長い時には2時間以上待つこともある。狭い日本では、無駄に移動するよりも的を絞って待った方が確実だと言える。

かなとこ雲

見ている間に発達し、巨大化した積乱雲(かなとこ雲)。© Yutaka Aoki. All rights reserved.

獲物を待っている間も状況は刻々と変わる。雲の動き、気温、風向きなど、小さな変化も逃さないように、集中を持続しておかなければならない。発達した積乱雲が迫る場合、親雲に先駆けてガストフロントが通過することも多い。短時間に強風が吹き荒れ、横殴りの雨が降る。あっと言う間に通過してしまうが、そこで安心してはいけない。本番はこれからだ。雲の中心に入らないように、少しずつ移動を繰り返しながら撮影を続ける。安全を第一に考えながら、雲の側面に回り込むことが多い。雲の勢力が衰えてくると、断片雲(ちぎれ雲)が目立つようになる。徐々に雲の形が崩れ、日差しが戻ってくる。撮影終了の合図である。緊張感から解き放たれ、平常心に戻る瞬間だ。

撮影中

ガストフロントの通過を車中から眺める。自然の力に脱帽。© Yutaka Aoki. All rights reserved.

*当サイト内で使用している写真は全て管理人自身による撮影です。写真の無断転用は厳禁です。

写真家・青木豊

Yutaka Aoki
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