忍者ブログ

The Storm Chaser

  
カテゴリー「コラム 機材」の記事一覧

KY-Logger車載マウント

NTシステムデザイン様より提供していただいた、気象観測ロガーシールド「KY-Logger」を車に搭載するためのマウントをDIYで作りました。日本ヴューテック様より提供していただいた、GPSドライブレコーダー「VF-DVR-001」と組み合わせることで、位置情報に加えて温度・湿度・気圧も取得出来るようになり、より詳細なデータを収集することが可能になりました。

KY-Logger

NTシステムデザイン、ポータブル気象測器KY-Logger。© Yutaka Aoki. All rights reserved.

用意したのは、内径20mm(外径28mm)長さ30cmの塩ビパイプ、3mm径の皿ネジ、パイプ用吊りバンド、L字ステーです。全て近所のホームセンターで購入、総額959円(税込)です。他に家にあったもので、車載用カメラマウント、三脚ネジ用メスネジ(1/4)、ワッシャー、黒のビニールテープ、両面テープ、発泡スチロール、ゴムシートです。

放射シールドには25mm経のパイプステーが付いていますが、塩ビパイプに丁度いいサイズが無かったため、最も外径が近い内径20mm(外径28mm)のパイプを購入し、ヤスリで削って外径を調整しました。ヤスリで削る作業は根気が要りますが、ガタが出ないように丁寧に仕上げます。次に、温度・湿度センサーがパイプ内部に干渉しないように、パイプ内径に合わせて削りだした発泡スチロールに切れ込みを入れてセンサーのコードを挟み込みビニールテープで固定、更にパイプ内側に両面テープで固定、3mmの皿ネジで放射シールドをパイプに固定して第1段階終了です。

KY-Logger

先端が温度・湿度センサー。パイプに干渉しないよう装着。© Yutaka Aoki. All rights reserved.

続いて、車載用カメラマウントに塩ビパイプを装着するためのステーを作ります。まずはパイプ用吊りバンドの内側に滑り止めのゴムシートを両面テープで貼り付けます。次に、L字ステーをバンド中央に挟み込み、ワッシャーで隙間を調整します。パイプが固定できたらL字ステーを三脚用メスネジ(1/4)を使用して車載マウントに装着すれば完成です。ここまでの製作時間は約1時間、最も時間がかかるのは塩ビパイプの外径の調整です。

KY-Logger

ガタが出ないようにワッシャーを入れて隙間を調整する。© Yutaka Aoki. All rights reserved.

完成品(プロトタイプ)を車に装着してみました。かなりガッチリ装着出来るので、ちょっとやそっとの風ではビクともしないでしょう。あとは私にKY-Loggerを使いこなせる技量があるか否かです。既にシーズンオフに入っているため、本格運用は来春以降になります。

KY-Logger

吸盤で固定できるので、車以外にも装着することが出来る。© Yutaka Aoki. All rights reserved.

(注)装着したまま公道を走行すると、道交法により処罰の対象になります。停車中専用です。

*NTシステムデザイン - KY-Loggerhttp://www.nt-sys.jp/ (外部リンク)
*株式会社日本ヴューテック - VF-DVR-001 http://www.nvt.co.jp/ (外部リンク)



ドライブレコーダーVF-DVR-001で撮影した車載映像。© Yutaka Aoki. All rights reserved.

*当サイト内で使用している写真は全て管理人自身による撮影です。写真の無断転用は厳禁です。

風塵撮影グッズ

春一番が吹く頃になると、北関東名物の風塵・砂塵嵐の季節がやってきます。北関東の風塵はとにかく強烈で、撮影機材はもちろんのこと、閉めきった部屋の中にまで埃が入り込む始末です。風塵の真っ只中に居ると、数時間で車の塗装が傷んで表面の艶が失われるくらい凄まじいものです。カメラは隙間を全てパーマセルで塞ぎ、その上からビニールを被せて保護します。レンズ保護フィルターは気休め程度、一度の撮影でレンズ内は埃まみれになります。

当然、そのような状況では撮影者も埃の影響を受けます。撮影中は全身埃まみれになりますが、特に気を付けたいのが、目、鼻、口です。目を守るゴーグルと、埃を吸い込まないための防塵マスクは必需品です。最近では100円ショップでもこのような品物を扱っているため、懐にも優しく助かっています。ワタシが使用しているのは大手100円ショップで売られている、眼鏡の上から装着できるポリカーボネイト製のゴーグルと、10枚入りのお得用防塵マスク(簡易なもの)です。

ゴーグルと防塵マスク

シビアウェザーを追うためにはそれなりの装備が必要だ。© Yutaka Aoki. All rights reserved.

毎年、風塵が始まるとストームチェイスのシーズンインになります。約半月後には空を黄色く染める風塵の季節がやってきます。今年はどのようなシーンが見られるでしょうか。

風塵

砂塵嵐





風塵が発生するたびに後始末に追われる。厄介な現象だ。© Yutaka Aoki. All rights reserved.

*風塵・・・風で塵や埃が巻き上がり視程を遮られる現象。砂が多い場合は砂塵と呼ぶ。
*砂塵嵐・・・激しい風塵により視程1km以下になった場合には砂塵嵐と呼ぶ。
*煙霧・・・風により他所で巻き上げられた塵や埃が空気中に滞留している状態。

梅雨入りと麦秋

2013年5月29日、平年より10日も早く関東甲信地方で梅雨入りの発表がありました。毎年、梅雨入りの時期になると再燃するのが発表のタイミングです。「季節の変わり目を線引するのは無理がある」と言うのは情報を発信する側の都合、情報を欲している側には関係ないことです。多くの人は梅雨入りを一つの目安にし、気象災害、体調管理などへの関心を高めます。日常生活に直結する重要な情報なんですよね。

乱層雲

梅雨時に良く見られる乱層雲、スタンダードな雨雲だ。© Yutaka Aoki. All rights reserved.

麦秋

地元では、麦が色付く時期になると梅雨を意識し始める。© Yutaka Aoki. All rights reserved.

地元、茨城県筑西市では麦が黄金色に色付いています。麦の収穫期は麦秋と呼ばれ、梅雨入り前後の風物詩にもなっています。地元で生産されているのは主に3種類、小麦、二条大麦、六条大麦です。麦の収穫が終わると、二毛作で常陸秋そばの生産が始まります。

6月から9月はストームチェイスの最盛期です。この時期に狙うのは梅雨の晴れ間、昇温に伴う熱雷です。湿度の高い時期ですので、日中気温が上がると綿あめのような積雲が列をなして流れてきます。そして午後になると積乱雲へと成長し、雷雨になります。高湿度の状況下で現れるテイルクラウドは6月~7月に見られることが多く、一般的に嫌われる長雨の季節も、ストームチェイサー目線では楽しみな季節でもあります。今年はどんなシーンに遭遇できるでしょうか。

*当サイト内で使用している写真は全て管理人自身による撮影です。写真の無断転用は厳禁です。

写真家・青木豊

Yutaka Aoki
■ 北関東で嵐を追っています。


■ サイト運営を維持するため、
↑ クリックお願いします。

著作本の紹介

ストーム・チェイサー 夢と嵐を追い求めて
■ 著作本です!どうぞよろしく!

テレビ・ラジオ出演

WOWOW 映画工房
FMもおか MOKAでチョーのもおか
ウェザーニュースLiVE
茨城放送 だっぺ帝国の逆襲
フジテレビ とくダネ!
フジ 激撮!日本の緊急事態24時
ABC 雨上がりのAさんの話
BS-TBS こころふれあい紀行
TBS あさチャン!
埼玉発見バラエティ アマチアス
TOKYO FM Honda Smile Mission
茨城放送 MUSIC STATE
ラヂオつくば What tsukuba
TBS クレイジージャーニー
Weathernews SOLiVE24
ニッポン放送 上柳昌彦あさぼらけ
ラヂオつくば つくばミーティング
いばキラTV 週間いばスタ
ケーブルテレビ う・ら・ら 茨城
イバラキングのごじゃっぺラジオZ
茨城放送 スマイルスマイル plus i
ケーブルテレビ CC9ニュース
日本テレビ 沸騰ワード10
ラヂオつくば You've got 84.2
いばキラTV いばキラPeople
TBS アイ・アム・冒険少年
MBS 情熱大陸
BS朝日 ボクらの地球
NHKニュース おはよう日本
テレビ朝日 奇跡の地球物語
MBSラジオ 朝からてんコモリ!

写真展

2019年 荒ぶる空
茨城県つくば市 矢中の杜

2018年 空 / 日本の四季
埼玉県防災学習センター

2017年 夏の気象
埼玉県防災学習センター

2017年 カミナリとアート
群馬県立館林美術館

2015年 ストーム・チェイサー
茨城県つくば市 カフェリブロ

お問い合わせ

mail

各種取材、執筆、画像提供など、
メールにてお問い合わせ下さい。
当日~数日中に返信いたします。

著作権情報

記事の著作権は(写真・文章)
著作者の青木 豊が保有します。

Copyright © Yutaka Aoki.
All Rights Reserved.

写真・文章の無断転用は厳禁!
事前にお問い合わせください。

最新記事の購読

アーカイブ一覧


PR

Copyright © Yutaka Aoki. All Rights Reserved. /  Powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]