2013年4月2日夜から3日午後に掛けて、発達中の低気圧と上空の寒気の影響で東日本の太平洋側では大荒れの天気になりました。地元、茨城県筑西市では3日午前中より北寄りの強い風が吹き、12時5分に最大瞬間風速20.9m/sを観測、千葉県銚子市では12時48分に最大瞬間風速40m/sを観測しています。茨城県のひたちなか臨海鉄道では、倒木により運転士が怪我をする被害も出ています。
寒冷渦の通過時に現れた乳房雲。不気味な空模様になった。© Yutaka Aoki. All rights reserved.
地元、茨城県筑西市の風雨のピークは3日10時から13時頃、寒冷渦が通過したと思われる14時から15時頃には、北東の空に不気味な乳房雲が現れました。最初のうちはぼんやりと見える程度でしたが、徐々に輪郭がハッキリしてきて、コブ状の雲が幾重にも連なるように見えていました。ワタシの経験上、低い位置に乳房雲がびっしりと現れた場合、高い確率で雹や霰に遭遇しています。
春の嵐により、枝が大きく揺れる満開のソメイヨシノ。© Yutaka Aoki. All rights reserved.
内陸に位置する地元では沿岸部ほど強い風は吹きませんでした。特に被害はありませんでしたが、2日前に満開を迎えたソメイヨシノが、風雨により無残に散っていく様子は少々悲しいものがありました。嵐を耐えぬいたソメイヨシノは、あと数日楽しめると思います。
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