>天気予報(てんきよほう)とは、科学的根拠に基づき行われる、近い未来の気象現象の予測のこと。法律上は、自然科学的方法による現象の観察及び測定(=観測)の成果に基く現象の予想の発表(気象業務法第2条第5項、第6項)と定義されている。 -- Wikipediaより要訳を引用 --
天気予報、天気に関する予測や予想のことです。今年に入ってから、予報が外れるたびにバッシングが起こり、少々気になっていました。予報を100%信じてしまうあまり、ハズレた時に対応できない人達が騒いでいるのだと思います。科学は万能ではないですし、科学的根拠があるから100%とは限りません。予測や予想である以上、ハズレもあっても当然のこと。予報はあくまで予報、当たらなくて当たり前、注意喚起だと思えばいいんです。
面白いニュースを目にしました。プロ野球「千葉ロッテマリーンズ」が、平日のナイター限定で名物オヤジの風予報を行うというものです。オヤジさん、元は漁業を営んでいたそうで、風を読むことに長けているのでしょう。話題作りの一環と思いますが、非常に面白い試みです。科学的根拠に基づく予報か?風の匂いを嗅ぎ分けるオヤジさんか?軍配はどちらに!?興味は尽きません。
屋外で働く人達と天気予報は、切っても切れない関係だ。© Yutaka Aoki. All rights reserved.
一方、ストームチェイサーはその場の直感で動くことが多いのですが、前日前夜の予報は必ずチェックします。怪しい雲が現れてから動き出したのでは遅いので、ある程度の予測を基に撮影ポイントを選び、天気予報、観天望気、直感、運、全てを活用して撮影に挑みます。ある意味自然との知恵比べ、自然相手の壮大なゲームかもしれません。
ストームチェイサーとして活動するために、特別な資格や知識は要りません。ワタシの場合、局地現象に関する知識は頭に詰め込んでいますが、予報学は全く学んでいません。必要以上の知識は迷いを生み、撮影に集中できなくなるからです。足掛け6年活動していると、専門的な勉強をしていなくてもフィールドで得た知識が身に付いてきます。それが観天望気です。
観天望気とは、自然や動植物の行動から天気を予測することです。漁業、農業、林業など、屋外で働く人達は、風や雲の動きを読むことに長けています。経験で身に付けた知識なんですね。観天望気の多くは科学的根拠の裏付けがあるため、局地的な予報に関してはレーダー以上の精度があるかもしれません。全国各地にその地方ならではの観天望気や天気に関することわざがあるはずです。最新の科学と先人たちの知恵、両方を活用すると、より予報の精度が上がるかもしれません。
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