映画「
ツイスター」にも登場する気象学者集団、それがストームチェイサー(嵐の追跡者)です。ひと口にストームチェイサーと言っても彼らの目的は様々で、竜巻研究の為のデータ収集、映像をメディアに提供するカメラマン、ツアーガイド、更には趣味レベルの人達まで居るのです。彼らは気象データから竜巻の発生ポイントを割り出し、機材満載の車で追跡をします。収集したデータは研究機関に提供され、発生メカニズム解明や早期警報の普及に役立っています。
2010年6月28日 撮影には危険が伴う。
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ワタシが知る限り、日本にはプロのストームチェイサーは存在していません。趣味レベルで活動している人もごく少なく、撮影中に同業者と遭遇したことは一度もありません。日本では職業として成り立ちませんし、道路事情を考えると車での追跡は不可能だと言えます。
*日本カメラ 2009年9月号 「
ド~ンと写そう雷写真!」 で撮影の準備を執筆しました。
日本では5月~9月頃が悪天候撮影の最盛期であり、それ以外はシーズンオフになります。年間を通して活動することは難しく、基本的に趣味レベルの活動になります。地道に活動を続け発信を続けていれば、メディアから声が掛かることもあります。私が依頼を受けたのは、某月間写真雑誌からの雷撮影に関する記事の執筆、写真の提供でした。これまでの活動を形として残す、自分の存在を知ってもらう意味で、非常に有意義なことでした。
北関東スーパーセル - 気象・局地現象の記録
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