地球影は読んで字の如く、地球の影が現れる現象です。晩秋から冬にかけての空気が澄んだ時期、早朝西の空、夕方東の空、太陽と反対側に現れます。日の出前、日没後の10~15分程度、丁度マジックアワーと呼ばれる時間帯と重なります。肉眼でハッキリわからなくても、デジカメで撮影すると良くわかります。彩度高め、露出アンダー気味のセッティングが良いと思います。
下の写真は日の出前に撮影したものです。地平線寄りの青い部分が地球影で、地球の影=太陽光が遮られた夜のエリアになります。その上にある薄紫からピンクの部分がビーナスベルトと呼ばれる夜と昼の境界線に当たるエリアです。そしてビーナスベルトの上の部分は太陽光が届く昼のエリアになります。地上に居ながら宇宙を感じる現象、それが地球影です。これからの季節、特に空気の澄んだ早朝に観測しやすくなります。
平坦な地形である関東平野の中央部で観測しやすい。
© Yutaka Aoki. All rights reserved.東の空に昇る月とビーナスベルト、下妻市の砂沼にて。
© Yutaka Aoki. All rights reserved.*当サイト内で使用している写真は全て管理人自身による撮影です。写真の無断転用は厳禁です。