気象庁のレーダー・ナウキャストをご存知でしょうか?気象庁のレーダーによる観測データ、降水量、雷活動度、竜巻発生確度を5分毎に表示する防災気象情報です。降水量は8段階に色分けされており、赤が濃くなるほど降水強度が高くなります。雷活動度は4段階に色分けされており、紫が活動度が最も高い状態になります。竜巻発生確度は2段階に色分けされており、黄は発生確度1、赤は発生確度2、発生確度2になると竜巻注意情報が発表されます。レーダー・ナウキャストと共に、気象警報・注意報、気象情報の項目もチェックしておくといいでしょう。
雷活動度4になると激しい落雷が発生する。不要な外出は避け、建物内・自動車内などに避難しよう。
© Yutaka Aoki. All rights reserved.レーダー・ナウキャストはリアルタイム表示ではないのである程度の誤差は生じますが、慣れてくると降り出しのタイミングや、強雨域の分布による局地現象の予測等も可能になります(あくまで予測であり、100%ではありません)。ネットが使える環境があれば誰でも無料で利用できるので、使わない手はありません。気象災害に対しては、自分の身は自分で守るが鉄則です。
*気象庁
http://www.jma.go.jp/jma/index.html(外部リンク)
気象庁ホームページ上部にある、防災気象情報のタブをクリックすると、各種情報ページのリンクが表示されます。上手に利用して、気象災害から身を守りましょう。
アーチ雲から地上にのびるテイルクラウド。ラインエコーが出るとこの様な現象が発生しやすい。
© Yutaka Aoki. All rights reserved.ガストフロント発生によりアーチ雲が形成された。ボウエコーが出るとこの様な現象が発生しやすい。
© Yutaka Aoki. All rights reserved.ガストフロントを伴う気流の渦、メソサイクロン。フックエコーが出るとこの様な現象が発生しやすい。
© Yutaka Aoki. All rights reserved.*ラインエコー・・・強雨域が線状に分布する状態。前線上に見られることが多い。
*ボウエコー・・・強雨域が弓状に分布する状態。複数の降水セルが一体化した時に見られる。
*フックエコー・・・強雨域が鈎状に分布する状態。メソサイクロンにより回転を伴う。
メソサイクロンとは、積乱雲に発生する直径数Kmの小規模な低気圧、上昇気流を伴う気流の渦・循環のこと。コリオリの力の影響で、北半球では反時計回りに、南半球では時計回りに回転します。竜巻発生の要因のひとつと言われていますが、諸説あり完全に解明されていません。
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