御屠蘇気分も覚めやらぬ1月3日午後、お正月から縁起のいい彩雲が現れました。彩雲は太陽光が雲の中の水滴で回析し、光の波長にズレが生じて雲が赤や緑に彩られる現象です。それほど珍しい現象ではありませんが、見ると何となく得した気分になる雲です。
2012年1月3日 観測時には目を傷めないように注意が必要。
© Yutaka Aoki. All rights reserved.大手検索サイトより彩雲で画像検索を掛けると、半分は環天頂アーク・環水平アークがヒットします。相変わらず彩雲とアーク(弧・弓形の虹色の帯)を混同されている方が多いようです。2つの現象は発生条件が異なり、彩雲は光の回析、アークは光の屈折により現れます。
*回析・・・水滴等の狭い場所を光が通る時に起こる回り込みのこと(彩雲・光環等)。
*屈折・・・水晶等により光が折れ曲がり、進行方向を変えること(虹・暈・幻日・アーク等)。
1999年5月4日 太陽光の屈折により現れる環水平アーク。
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