関東甲信も梅雨入りしました。いよいよ本格的な雨のシーズンがやって来ます。4月5月の北関東は少雨傾向で、野菜が高騰したり、湿地が干上がったりと、影響が出始めていたところです。鬱陶しい梅雨も自然にとっては必要なもの、災害が起こらない程度に大地を潤して欲しいと思います。
*地元ケーブルテレビの取材を受けました。対象地域外からでもネットで見ることが出来ます。
う・ら・ら 茨城
http://ulala-tv.jp/broadcast/?p=912
表現の世界への入口は、先駆者達に憧れ、真似をするところから始まります。例えば音楽、90年代プログレッシブ・メタルの雄「Dream Theater」は、カナダのプログレッシブ・ハードロックバンド「Rush」から多大な影響を受けていることは有名です。ワタシもラッシュとドリーム・シアターが大好きで、追跡中にPermanent WavesやImages & Wordsを良く聴いています。さて、ワタシが荒天の写真を撮り始めた頃、多大な影響を受けた3人の写真家がいます。3人とも、写真家・ストームチェイサーの肩書も持つ、その道の先駆者達です。
1人目は
Mike Hollingshead氏。ナショナルジオグラフィックの表紙も飾り、荒天をアートに昇華させた写真家です。氏が撮ったスーパーセルや雷の写真は凄いのひとこと。この方は荒天だけにこだわらず、渡り鳥や自然風景、大気光象なども多く撮影しています。
2人目は
Jim Reed氏。自然災害撮影のスペシャリストで、オバマ大統領の気候変動対策コンサルタントの1人として、ホワイトハウスにも招かれています。常に美を追求することで知られていて、景観の一部としてとらえた荒天は映画のワンシーンのようです。
3人目は
Warren Faidley氏。世界ではじめてプロのストームチェイサーになった方です。雷写真の専門家としても有名で、石油タンクに落ちる雷の写真はあまりにも有名です。少年時代はダストデビル(塵旋風)に自転車で突進するのが好きだったそうです。
3人の写真を初めて見た時、いかにも大陸的な派手で骨太な写真だなという印象でした。日本人の感覚だと、階調を重視した緻密で線の細い写真が好まれますが、それとは対局にある作風でした。しかし、なんとも言えない魅力を感じたのも確かです。とかく地味になりがちな荒天を、アートにまで昇華させるのはこういうことかと感じました。3人の偉大な先駆者達は、それまでワタシが持っていた写真の概念を、いとも簡単にぶち壊すほどの影響力があったのです。ワタシから見ると、3人とも雲の上の存在ですが、目標としてずっと追い続けたい写真家なのです。
*当サイト内で使用している写真は全て管理人自身による撮影です。写真の無断転用は厳禁です。