2013年7月14日、地元茨城県筑西市では、最高気温が31.5℃と先週よりも過ごしやすくなりました。とは言え、午後になると山間部で雲が湧いてくるのは、北関東の夏の風物詩です。今日も午後から、群馬県・栃木県の山間部で雨雲が発生し、一部が積乱雲に成長しました。15時頃に発生した積乱雲は雷を伴いましたが、ザッと降って短時間に収束する、夕立と呼ぶのに相応しい雨でした。しかし、この雲は序章に過ぎませんでした。
夕立レベルの雷雨でも、突風や落雷の危険性は変わらない。© Yutaka Aoki. All rights reserved.
日没近くなり、再び群馬県・栃木県の山間部で雨雲が発生しました。いくつかの小さな雷雲が合体して急発達、東西に並ぶように発達した2つの積乱雲が東進してきました。当日、18時半頃から栃木県小山市の東端にある絹滑空場対岸で撮影していました。辺りが薄暗くなる頃に幕電を確認、その後は引切りなしに稲妻が走り、雷鳴が轟きました。雷光に浮かぶ雲のシルエットから、ガストフロントの発生を確認。程なくして風が強まり、落ち葉やゴミが舞い上がりました。
1つ目の積乱雲が通り過ぎた20時過ぎに撮影を切り上げ、帰宅する途中で大粒の雨が落ちて来ました。帰宅した後も激しい雷雨は続き、地響きする程の落雷がありました。群馬県、栃木県、茨城県には竜巻注意情報が発表され、一時は緊張感が高まりました。結局、2つ目の積乱雲が通り過ぎた22時頃まで雷雨が続き、栃木県を中心に落雷による住宅火災や鉄道の運休などが発生しています。
危ないと思ったら迷わず逃げる、欲張ってはダメだ。© Yutaka Aoki. All rights reserved.
*雷撮影には危険が伴います。十分な装備と安全対策、最新の情報を得て自己責任でお試しを!
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