冬の楽しみ 逆転層

今年は暖冬で冬らしからぬ暖かさが続いていますが、暦の上では最も寒い時期です。寒い時期の楽しみといえば、逆転層の可視化です。通常は上空高いほど気温が低くなりますが、放射冷却により地上付近の気温が冷やされると、上空よりも地上付近の気温が低くなります。暖かい空気で蓋をされている状態になり、低い位置に霧や野焼きの煙が閉じ込められます。









晩秋から早春にかけて、風が弱く良く晴れた夜には放射冷却が強まります。夜明け前後、山間の街が見下ろせる高台にいくと逆転層が可視化する姿が見られます。いい条件で見るためには何度も通う必要がありますが、最高の条件がそろうと息をのむ光景が見られます。

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火災旋風 Firenado

昨年9月頃に発生したオーストラリアの森林火災が今も続いています。これ以上被害が拡大しないといいのですが、1月9日現在鎮火していません。大規模な火災が発生した時に炎をともなう旋風「火災旋風」が発生することがあります。炎の熱により発生した上昇気流に風を巻き込むことで発生する旋風で、中心付近は高温になります。日本でも関東大震災、東京大空襲、東日本大震災などで発生が確認されています。









日常生活の中で火災旋風に遭遇することは滅多にありませんが、大規模な野焼きなどで見ることができます。春の風物詩でもある渡良瀬遊水地のヨシ焼きでも毎回火災旋風が発生します。防火帯越しに見ているので安全ですが、風切り音とともに炎が巻き上がる様子は地獄絵図のようです。写真はいずれも渡良瀬遊水地のヨシ焼きで撮影したものです。



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夜明けの逆さ筑波山

2020年1月3日、夜明けの逆さ筑波山を撮影するために茨城県筑西市の母子島遊水地に行きました。この時期、多くのカメラマンがこの地を訪れます。撮影者が多いため、移動しながら撮影できないのが悩みの種ですが、時間経過による空色の変化が楽しいですね。今シーズンは例年よりも暖かく、この日の最低気温は氷点下3.1℃でした。





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