2016年6月27日、今朝の下野新聞に非常に興味深い記事が掲載されていました。暖候期の雷が日本一多く「雷都」の異名を持つ栃木県宇都宮市で異変が起きています。例年ですと4月~6月の3ヶ月で10日前後の雷日数が観測されています。昨年も非常に少なかったですが、今年はたった2日しか観測されていません。2011年からの5年間で最少だそうです。それを裏付けるように、梅雨まっただ中でも北関東は少雨傾向が続いています。上流に草木ダムを持つ渡良瀬川では、6月25日より20%の取水制限になりました。6月27日現在、草木ダムの貯水率は46.1%です。
下野新聞
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20160627/2369173 雷日数日本一は冬季雷の多い石川県金沢市で、年平均42日前後です。一方、宇都宮市は年平均25日前後で、暖候期に限っては日本一になります。南東斜面が開けた日光連山は夏季に熱雷が発生しやすく、日光の南東に位置する宇都宮は雷の通り道になっています。日光雷は暴れん坊と言われるほど落雷が激しく、電気製品に雷保険をかける人々が多い土地柄です。名産品の統一ブランド「宇都宮雷都物語」や自転車ロードレースチーム「宇都宮ブリッツェン」など、宇都宮餃子と並び雷が市のシンボルになっています。私の地元、茨城県筑西市から宇都宮市まで直線距離で約30km、当然日光雷の通り道に当たり、シーズン中は栃木県内を走り回ることが多いのです。
*北関東3県(埼玉県・千葉県の一部も含む)では雷のことを「らいさま」と呼びます。
*2016/7/11(月)に雷害リスク低減セミナーが行われます。詳細は以下URLです。
https://www.facebook.com/raigairisk/posts/1441927542499978*当サイト内で使用している写真は全て管理人自身による撮影です。写真の無断転用は厳禁です。