2013年シーズン総括、第3回は梅雨明けから盛夏です。関東甲信地方は7月6日に梅雨明けし、地元筑西市では6日から11日まで6日連続で猛暑日、7日から12日まで6日連続で竜巻注意情報が発表されました。連日、日射による気温の上昇で積乱雲が発達し、本格的なストームチェイスシーズンの幕開けとなりました。8月に入っても猛暑は続き、お盆過ぎには秋雨前線の影響も出始めました。
13年7月7日、日中の昇温で大気の状態が不安定になり、発達した積乱雲が北関東3県を横断しました。栃木県宇都宮市ではダウンバーストが発生し公民館の屋根が飛ばされる被害が、茨城県水戸市では落雷による停電が発生しました。8日には関東全域で積乱雲が発達し、東京都と埼玉県で落雷事故が相次ぎました。9日にも関東の広い範囲で落雷が発生し、10日には茨城県古河市・筑西市で落雷により約7900世帯が停電しています。11日には北関東の数ヶ所でダウンバーストが発生し、12日にも北関東の内陸部で激しい落雷が発生しています。
13年7月7日 巨大積乱雲を追え!
http://www.youtube.com/watch?v=SYUFqZOtKvg13年7月8日 雷雲を追う
http://www.youtube.com/watch?v=X2Scjq6ZCU413年7月9日 かなとこ雲の発達過程
http://www.youtube.com/watch?v=OB--PrJ-8eQ13年7月10日 落雷と停電の瞬間
http://www.youtube.com/watch?v=qm0ZPPZORm813年7月11日 落雷とダウンバースト
http://www.youtube.com/watch?v=pog2gY5vGcg13年7月12日 かなとこ雲と幕電
http://www.youtube.com/watch?v=GpGPrIgJ1kk 13年7月12日、埼玉県から茨城県に進んだ積乱雲と落雷。© Yutaka Aoki. All rights reserved.
13年8月7日、立秋のこの日、日中の昇温により栃木県と茨城県の県境付近で積乱雲が発達しました。低く垂れ込める積乱雲の雲底からはテイルクラウドが伸びる様子も見られました。11日には梅雨明け直後のような猛暑日となり、最高気温が40度を超えた地域もありました。関東甲信地方では昇温により積乱雲が発生し、一部で竜巻注意情報も発表されました。栃木県南部の真岡市では、ガストフロントと虹の共演が見られました。当日、栃木県市貝町ではF0の突風(その他不明)が発生しています。20日には秋雨前線が南下した影響で、関東地方で大気の状態が不安定になりました。20日午後から21日早朝に掛けて次々に積乱雲が通過し、地元筑西市では一部で道路が冠水するほどの大雨になりました。30日には茨城県と栃木県の県境付近で撮影中に、ダウンバーストの直撃を受けました。同時に風塵も発生し、全身砂塵まみれになりました。当日、日本海を低気圧が東進、前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で大気の状態が不安定でした。
13年8月7日、立秋の雷雨
http://www.youtube.com/watch?v=avLVwLVNNh813年8月11日、落雷とガストフロント
http://www.youtube.com/watch?v=FQnyAZFnMH013年8月20日、迫る積乱雲と道路の冠水
http://www.youtube.com/watch?v=IkctSsjUynM13年8月30日、ダウンバースト発生の瞬間
http://www.youtube.com/watch?v=9aMTfvlg73o 13年8月11日、積乱雲の雲底にハッキリと雨脚が見えた。© Yutaka Aoki. All rights reserved.
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