2013年8月11日 猛暑と熱雷

2013年8月11日、再び梅雨明け直後のような猛暑がやって来ました。全国的に気温が上がり、最高気温が40℃を超えた所も！地上で気温が上がると大気の状態が不安定になり、熱雷が発生します。11日午後には関東甲信地方の広い範囲で雷雨が発生し、一部で竜巻注意情報も発表されました。栃木県南部でも激しい雷雨になり、積乱雲からの冷気と周囲の暖かい空気の衝突で起こる、ガストフロントが発生しました。当日15時頃、栃木県芳賀郡市貝町で突風（気象庁発表/その他不明/F0）が発生しています。

ガストフロントというと突風のイメージが強いですが、積乱雲から吹き出す冷気と、周囲の暖かい空気の境界線（前線）です。通過時の最大瞬間風速は10～15m/s程度が多く、国内で20m/s（F0以下）を超えることは稀です。今回も、栃木県真岡市の最大瞬間風速は14.2m/sでした。ガストフロントの発生が、即突風被害につながるとは限りません。お間違いの無いように。



今回、撮影場所に恵まれ、雲の動きや変化など、一部始終を見ることができてラッキーでした。積乱雲が頭上を通過した後にはすぐに日が射し、アーチ雲（ガストフロント）に虹が掛かるシーンに遭遇しました。思いがけず良いシーンに出会え、気分よく撮影を終えることができました。











小さいながらも勢いのある積乱雲で、緊張の連続だった。© Yutaka Aoki. All rights reserved.

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2013年8月7日 立秋の雷雨と虹

2013年8月7日、暦の上では秋ですが、まだまだ暑い夏は続いています。この日、全国的に気温が上がり、697地点で真夏日となりました。地元、茨城県筑西市の最高気温は33.5℃、隣接する栃木県真岡市の最高気温は34℃でした。日中の昇温により、午後から大気の状態が不安定になり、茨城県と栃木県の県境付近で雷雨が発生しました。



栃木県方面に向かって北上中、積乱雲の雲底にテイルクラウドが伸びているのが見えたため、脇道に入り見通しの良い農道から撮影を行いました。上昇気流により湧き上がる雲が、次々に積乱雲に吸収されていく様子は見ていて迫力がありました。冷気外出流を感じた直後に横殴りの雨が降りだしたため、雲の進行方向である南に向かって移動します。茨城県下妻市付近まで移動すると、雨雲が筑波山を覆い、遠雷が聞こえる中で虹が現れました。虹の出現は追跡終了の合図です。









8月に入るとシーズン終盤戦、あと何回追跡できるだろう。© Yutaka Aoki. All rights reserved.

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深夜の緊急出動

2013年7月26日、日本海を進んだ寒冷渦と日中の昇温の影響で、全国的に不安定な空模様になりました。上層には寒気、下層には暖湿流、雷雲が発達する要素が整いました。関東では午後から深夜にかけて、地元周辺では日付が変わる頃に激しい雷雨になりました。別件の撮影で21時頃に帰宅し、食事を済ませた後にしばし寝落ち、日付が変わった0時半頃に雷鳴で目を覚まし、眠い目をこすりながらの緊急出動となりました。ストームチェイサーは24時間体制です。

今回は出動が遅かったため、茨城県筑西市付近で数枚撮影したところで雨のエリアに入ってしまい、雨を避けるように国道294号線を南下、茨城県下妻市付近から撮影していました。雷光に照らされ、低く垂れ込める雲が不気味に蠢いている様子が見て取れました。27日午前1時には茨城県に竜巻注意情報が発表、深夜の防災無線はドキッとします。激しい雷雨をもたらした雷雲は1時間ほどで通過し、程なくして静かな夜になりました。





深夜の住宅地を襲う落雷、驚かれた人も多いと思う。© Yutaka Aoki. All rights reserved.

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