2017年2月6日、7日、日本の東に発達した低気圧があり、関東地方では西寄りの風が強まりました。茨城県西部では2日連続で風塵(ふうじん)が発生、今月は2日にも大規模な風塵が発生しており、僅か1週間の間に3回の風塵が発生するというハイペースぶりです。風塵の原因は、強風と乾燥です。5日には北関東でも雨が降りましたが、短時間にサーッと降っただけで、翌日の午後には地面が乾き風塵が発生という具合です。6日の最大瞬間風速は、下館19m/s(西北西)、下妻18.7m/s(西北西)。7日の最大瞬間風速は、下館20.4m/s(西北西)、下妻20.5m/s(西北西)、常総19.1m/s(北西)でした。ひと雨降って埃を洗い流してほしいところです。
春は大風の季節(2月~4月)とも言われ、風の強い日が多くなります。日本付近を発達した低気圧が通過することに起因していますが、このところ特にハイペースですね。統計上は3月が最も多く、風塵の発生も3月が多くなります。今月に入って茨城県西部ではまとまった雨や雪が降っていないため、まだ作物が育っていない畑の土や砂が風で舞い上がりやすくなっています。日常生活に影響を及ぼす厄介な現象ですが、春の訪れを知らせる風物詩のようなものでもあります。
*風塵・・・風で塵や埃が舞い上がり視程を遮られる現象。砂が多い場合は砂塵と呼ぶ。
*砂塵嵐・・・激しい風塵により視程1km以下になった場合には砂塵嵐と呼ぶ。
*煙霧・・・風により他所で巻き上げられた塵や埃が空気中に滞留している状態。
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